文学@高岡
富山県高岡市ゆかりの文学作品の感想を中心に書いています。H17.1.4〜
2008-09-30 22:51 |
カテゴリ:もくじ
・はじめに(このブログについて)
・富山県高岡市のこと
============☆INDEX☆=============
☆作者名・作品名をクリックしていただくと、別窓でレビューが開きます。
小説
・井上靖 『七夕の町』『夜の声』
・内田康夫 『鐘』
・木々康子 『陽が昇るとき』 『蒼龍の系譜』 『林忠正とその時代』
・木崎さと子 『青桐』 『夏草』 『楼門』 『祝賀会』
・島村利正 『奈良飛鳥園』
・永井義男 『大江戸謎解き帳』
・堀田善衛 『若き日の詩人たちの肖像』『乱世の文学者』『鶴のいた庭』
・松本清張 『けものみち』
・真鍋繁樹 『堂々たる夢』
・水芦光子 『双つの顔』
・室生犀星 『あら磯』 『美しき氷河』
・吉屋信子 『はぎ女事件』
歌集
・筏井嘉一 『歌集・荒栲(あらたえ)』
・大坪晶一 『青春挽歌』
・与謝野寛・晶子
句集
・筏井竹の門 『竹の門句集(たけのかどくしゅう)』
・澤田はぎ女
詩集
・方等みゆき 『しんでれら』
参考文献
・『富山県文学事典』
・『ほくりく文学紀行』
・とやま文学
文学散歩
・富山県高岡市のこと
============☆INDEX☆=============
☆作者名・作品名をクリックしていただくと、別窓でレビューが開きます。
小説
・井上靖 『七夕の町』『夜の声』
・内田康夫 『鐘』
・木々康子 『陽が昇るとき』 『蒼龍の系譜』 『林忠正とその時代』
・木崎さと子 『青桐』 『夏草』 『楼門』 『祝賀会』
・島村利正 『奈良飛鳥園』
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・堀田善衛 『若き日の詩人たちの肖像』『乱世の文学者』『鶴のいた庭』
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・真鍋繁樹 『堂々たる夢』
・水芦光子 『双つの顔』
・室生犀星 『あら磯』 『美しき氷河』
・吉屋信子 『はぎ女事件』
歌集
・筏井嘉一 『歌集・荒栲(あらたえ)』
・大坪晶一 『青春挽歌』
・与謝野寛・晶子
句集
・筏井竹の門 『竹の門句集(たけのかどくしゅう)』
・澤田はぎ女
詩集
・方等みゆき 『しんでれら』
参考文献
・『富山県文学事典』
・『ほくりく文学紀行』
・とやま文学
文学散歩
2008-03-30 09:22 |
カテゴリ:参考文献など
富山県内の総合文芸誌、1983年創刊。
発行は社団法人・富山県芸術文化協会。
初期の内容は作品掲載と「とやま文学賞」の発表のみでしたが、途中から県内ゆかりの作家の特集が組まれるようになり、現在に至ります。
(主な掲載内容)
第26号 特集 〜大島文雄・人と作品(2008年)
第25号 特集 〜久世光彦〜ダンディーでシャイな演出家・作家(2007年)
第24号 特集 詩人・萩野卓司〜愛と美の叙情詩人〜(2006年)
第23号 特集 芥川賞作家・木崎さと子「空虚の時代に愛の本質を問う」(2005年)
・
・
・
第6号 特集 源氏鶏太の世界(1988年)
・
・
・
創刊号 (1983年)

発行は社団法人・富山県芸術文化協会。
初期の内容は作品掲載と「とやま文学賞」の発表のみでしたが、途中から県内ゆかりの作家の特集が組まれるようになり、現在に至ります。
(主な掲載内容)
第26号 特集 〜大島文雄・人と作品(2008年)
第25号 特集 〜久世光彦〜ダンディーでシャイな演出家・作家(2007年)
第24号 特集 詩人・萩野卓司〜愛と美の叙情詩人〜(2006年)
第23号 特集 芥川賞作家・木崎さと子「空虚の時代に愛の本質を問う」(2005年)
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第6号 特集 源氏鶏太の世界(1988年)
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創刊号 (1983年)

2007-12-02 01:44 |
カテゴリ:未分類
『ほくりく文学紀行』(金沢学院大学文学部 日本文学科編・2007年・北国新聞社)
石川(金沢・加賀)、富山、福井を舞台とした現代小説が紹介されています。
恩田陸さんや東野圭吾さん、絲山秋子さんなど比較的若い作家さんの作品も紹介されています。
毎月、たくさんの本が出版されますから、こういう情報ってどんどん更新されるんですよね。
北陸を舞台にした文学の最新情報が分かり、有難い一冊ですね。
ちなみにこの本は、大好きな人からのプレゼントです。 ^^
夕暮れの金沢駅を撮った表紙が綺麗です。

石川(金沢・加賀)、富山、福井を舞台とした現代小説が紹介されています。
恩田陸さんや東野圭吾さん、絲山秋子さんなど比較的若い作家さんの作品も紹介されています。
毎月、たくさんの本が出版されますから、こういう情報ってどんどん更新されるんですよね。
北陸を舞台にした文学の最新情報が分かり、有難い一冊ですね。
ちなみにこの本は、大好きな人からのプレゼントです。 ^^

夕暮れの金沢駅を撮った表紙が綺麗です。

2005-10-30 00:35 |
カテゴリ:小説
富山県高岡市を舞台にした小説で、第92回芥川賞受賞作。
<あらすじ>
物心ついた頃から、顔に大きなヤケドを負ってしまい、30歳を過ぎても嫁がずに北陸の旧家で暮らしてきた充江。
そんな充江の元に、東京で暮らしていた叔母とその息子の史郎がやって来る。
叔母は末期の乳癌に罹っていて、医者にかからず、誰にも知られずにひっそりと死ぬため、充江に看護を頼みたいのだと言う。
次第に病状が悪化してゆく叔母。
がんが腐り、腐臭にまみれてゆく。動揺する充江。
医者を呼ぶべきか、本人の意思を尊重し、自然のままに死を受け入れるべきか。
「死」をテーマに、登場人物の複雑な心理が交錯してゆく。
次第に明らかになってゆく、充江の顔のヤケドの謎。
そして、妻子ある史郎への恋の結末は……?
<感想>
・登場人物の細やかで複雑な心理描写が巧みである。
・主人公・充江(田舎育ちの独身女性)と史郎の妻・梨香(都会育ちの既婚女性)との対比が面白い。
・「死」へと向かっていく叔母と、彼女を取り巻く北陸の旧家の、静謐(せいひつ)を満たした「たたずまい」が伝わってくる。その静けさにも浸れる作品である。
<参考文献>
・木崎さと子『青桐』(文春文庫、1988)

<あらすじ>
物心ついた頃から、顔に大きなヤケドを負ってしまい、30歳を過ぎても嫁がずに北陸の旧家で暮らしてきた充江。
そんな充江の元に、東京で暮らしていた叔母とその息子の史郎がやって来る。
叔母は末期の乳癌に罹っていて、医者にかからず、誰にも知られずにひっそりと死ぬため、充江に看護を頼みたいのだと言う。
次第に病状が悪化してゆく叔母。
がんが腐り、腐臭にまみれてゆく。動揺する充江。
医者を呼ぶべきか、本人の意思を尊重し、自然のままに死を受け入れるべきか。
「死」をテーマに、登場人物の複雑な心理が交錯してゆく。
次第に明らかになってゆく、充江の顔のヤケドの謎。
そして、妻子ある史郎への恋の結末は……?
<感想>
・登場人物の細やかで複雑な心理描写が巧みである。
・主人公・充江(田舎育ちの独身女性)と史郎の妻・梨香(都会育ちの既婚女性)との対比が面白い。
・「死」へと向かっていく叔母と、彼女を取り巻く北陸の旧家の、静謐(せいひつ)を満たした「たたずまい」が伝わってくる。その静けさにも浸れる作品である。
<参考文献>
・木崎さと子『青桐』(文春文庫、1988)

2005-10-02 00:31 |
カテゴリ:小説
富山県高岡市(伏木)を舞台にした小説。
室生犀星自身は有名だが、めぐりあえた人は運が良かったと言えるくらいマイナーな作品。
<あらすじ>
汽車にゆられ、久しぶりに姉の家へやってきた弓島。
海のそばにある家には、荒磯の波の音が聞こえてくる―。
姉の夫の神崎は、一度神経を病んだ後行動がおかしくなっていた。
昼間から芸者(九龍)を呼んで酒を飲み、
気に入らないことがあれば、厳しい言葉の刃を人に向けようとする。
常軌を逸したような瞳の光と気難しい態度に、弓島の姉をはじめ、親戚一同は神崎の存在を恐れ、疎ましく思っている。
また、損をしやすい性格の姉は、親戚の石屋の生活を少しでも楽にするために墓石を注文してあげたが、渡したお金は女遊びに消えるだろうことが弓島には目に見えており、なんともやりきれない気分になる。
弓島自身も、手のほどこしようのない神崎の態度と姉一家の貧しい暮らしぶりにどうにもならない憂鬱さをおぼえ、やがて姉の家を後にする。
<感想>
・作品全体からなんともやりきれない倦怠感がただよっている。
読んだ直後、なんともメランコリックな気分になってしまった。
主人公の弓島さえも神崎の態度が嫌になり姉の家を出るなど、全く救いが見えず。
読んでいる私の方が、「ちょっと、お姉さんの悲惨な状況に一石も投じないでホントに帰るの? あんた主人公でしょうが!」と弓島を問いただしたいくらいであった。
・姉の家にいる時の、手持ち無沙汰な感じが目に見えるよう。大学時代に、久しぶりに実家に帰って、自分の家なのにもかかわらず何もすることがなくて、お客さんみたいに家の中や近所をうろうろしたりしているような感覚に近い。
・神崎の狂気じみた表情や台詞などにリアリティがある。
・働かず昼間から酒を飲む夫に尽くし、自分の身なりさえ整える余裕のない姉だが、「荒磯」の描写に「女性のたくましさ」が現れているのが読みとれる。
<参考文献>
・『中央公論 40巻8号』(中央公論社、大正14年7月)
室生犀星自身は有名だが、めぐりあえた人は運が良かったと言えるくらいマイナーな作品。
<あらすじ>
汽車にゆられ、久しぶりに姉の家へやってきた弓島。
海のそばにある家には、荒磯の波の音が聞こえてくる―。
姉の夫の神崎は、一度神経を病んだ後行動がおかしくなっていた。
昼間から芸者(九龍)を呼んで酒を飲み、
気に入らないことがあれば、厳しい言葉の刃を人に向けようとする。
常軌を逸したような瞳の光と気難しい態度に、弓島の姉をはじめ、親戚一同は神崎の存在を恐れ、疎ましく思っている。
また、損をしやすい性格の姉は、親戚の石屋の生活を少しでも楽にするために墓石を注文してあげたが、渡したお金は女遊びに消えるだろうことが弓島には目に見えており、なんともやりきれない気分になる。
弓島自身も、手のほどこしようのない神崎の態度と姉一家の貧しい暮らしぶりにどうにもならない憂鬱さをおぼえ、やがて姉の家を後にする。
<感想>
・作品全体からなんともやりきれない倦怠感がただよっている。
読んだ直後、なんともメランコリックな気分になってしまった。
主人公の弓島さえも神崎の態度が嫌になり姉の家を出るなど、全く救いが見えず。
読んでいる私の方が、「ちょっと、お姉さんの悲惨な状況に一石も投じないでホントに帰るの? あんた主人公でしょうが!」と弓島を問いただしたいくらいであった。
・姉の家にいる時の、手持ち無沙汰な感じが目に見えるよう。大学時代に、久しぶりに実家に帰って、自分の家なのにもかかわらず何もすることがなくて、お客さんみたいに家の中や近所をうろうろしたりしているような感覚に近い。
・神崎の狂気じみた表情や台詞などにリアリティがある。
・働かず昼間から酒を飲む夫に尽くし、自分の身なりさえ整える余裕のない姉だが、「荒磯」の描写に「女性のたくましさ」が現れているのが読みとれる。
<参考文献>
・『中央公論 40巻8号』(中央公論社、大正14年7月)

